最近、子どもが習い事をやめたいといいはじめました。小5の長男と小2の次女です。
子どもには、子どもの事情があります。また、やめたいと言えること自体、勇気のいることです。
ですので、まずは子どもの勇気と自我の目覚めを喜び、子ども目線で何が起きているのかを見極めることからはじめます。
やめたい理由を聴く
まずは、やめたい理由を聴いてみます。子どものことを理解することが目的です。
ケース1 小5長男の場合
長男は、「野球が忙しくて、体力が続かないから、どれか1つ習い事をやめたい。」と。
現在、3つ習い事をしています。ピアノ(週一、7年)、水泳(週一、5年)、野球(週二、3年)です。
最近は、野球に夢中。なかなかの強豪チームで、土日と休日は野球漬け。一日に二試合とか普通にやり、午前練習、午後試合というようなスケジュールです。また、試合のため、車で遠征に出かけます。週末は野球で体力をかなり消耗する状況ですので、合計で週4回の習い事は、確かにいっぱいいっぱいです。
ケース2 小2次女の場合
次女は、2つ習い事をしています。ピアノ(週一、4年)、水泳(週一、1年)です。
理由はというと、「最近、水泳のコーチがかわって、厳しいから嫌。私、体操やりたいなぁ。」と。
こちらは、見極めが必要です。水泳もはじめたばかりで何か伸び悩んでいるのか、コーチが嫌という状況、本当に体操をやりたいのか等々。
対処方法
長男も、次女も、習い事の期間や習熟度、背景等が全く違うため、対処も違ってきます。
我が家では、本人がやりたいと言ってはじめた習い事。何かの達成感を得た上でやめて欲しいというのが、親の勝手な希望です。ですが、合わないのであれば、続けることは苦痛でしかないため、そこは柔軟に、すぐやめるという選択も必要です。子どもに安心感をもってもらうことを第一に対処します。
親の役割は、子どもと対話する中で、いろんな選択肢・可能性を提示してあげることであり、最終的には本人に(子どもが小さい場合は、本人と一緒に)決定させる予定です。
ケース1 小5長男の場合
キャリアの長いピアノと水泳は、基本的な技術が身についています。ですので、達成感という意味では、親が期待していたレベルはクリアしている状況です。
あとは、何を伸ばし続けたいか?という世界です。
本人の理由が、体力が続かない。でしたので、親としては水泳をやめるものと思っていたのですが、違いました。水泳で体力をつけたいと。よって、ピアノをやめたいと。
そこで、私から選択肢の提示をします。
- 体力がないなら、水泳をやめて、身体を休めるという考えもある
- 文化系と体育系をそれぞれやるとバランスいいのでは?
- ピアノも、水泳も、コミュニティ(仲間)が違うので、そういった視点もあるよ
- 今が一番伸び盛りだから、何を伸ばしたいか考えてみたら?今伸ばしたいという視点(例えば、今野球のために体力をつけたいという視点)と、将来につなげるため伸ばしたいという視点(例えば、将来ピアニストになるためにピアノを続けるという視点)で選択するというのもある
- ピアノも水泳も、一旦やめるという選択をしても、やりたくなったらまたやればよい
あとは、ゆっくり考えてみて、決めたら教えてと、本人にゆだねます。
ケース2 小2次女の場合
次女の場合は、水泳のキャリア1年です。クロールの息継ぎの練習と、背泳をはじめたばかり。達成感を得るレベルには、もう少しです。
技術的な壁にあたっているようで、背泳がうまくいかず、コーチの指導を受けています。
今回は、人生の先輩であり、水泳をやってきた先輩でもある長女と長男からのアドバイス(選択肢の提示)です。(妻が “xx市のTさん(匿名)からの悩み相談” が届いているという形で、アドバイスを聴きました。これも、次女のプライドを傷つけない演出です)
- コーチが合わないなら、別の曜日に変えて、別のコーチにしてもらうということもできるよ
- 俺は、水泳得意だから、どんな厳しい指導でも平気!(父は、あるコーチの指導が厳しくて根をあげていた時代の長男を知っているよ。。。)
- 伸び悩んでいたとき、やめるのは逃げるような気がしたから、がんばった。レベルアップ試験は何度もあるので、チャンスと思ってがんばった。
- でも、本当につらいなら、やめていいと思う
- 俺は、仲の良い友達がいるから、コーチが厳しくても平気。気にならない。
次女にも、ゆっくり考えてもらいます。どんな選択をするでしょうか。
まとめ
習い事の目的は、子どもたちの成長にあります。あくまで、子どもが主役です。
子どもには子どもの事情があります。親の役割は、冷静な状況の把握(状況によってはすぐにやめるという決断)、選択肢の提示です。あとは、子どもの選択を信じて見守りたいと思います。
共に、歩んでいきましょう。
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