ブリの照焼きに大苦戦
小学2年生の娘は、よくご飯に苦戦します。
先日の夕食は、「ブリの照焼き」でした。口に含んで、一生懸命噛んでいますが、なかなか飲み込めない様子。時期も夏で、それほど脂ものっていないため、噛めば噛むほど、パサパサしてきます。
なかなか進まない食事に、親のプレッシャー。すると、ますます慌てて、ブリの大きな塊を小さな口に押し込めます。口の中は、余計にパサパサで味がしなくなった塊でいっぱいという悪循環です。
あまりに辛そうだったので、一度口の中の物を全部出してもらい、以下の方法を教えました。
- 大きさは、適度な大きさに(小2の娘には、小さくと伝えました)
- 照焼きのタレをつけて、味がするように
- 口に入れたものを飲み込んでから、次の分を口にいれる
- 飲み込みにくいときは、軽く1口のご飯か、お味噌汁と一緒に飲み込む
本人に聞いてみると、味があまりしなくて食べづらく(照焼きのタレがすくなかったみたいです)、パパが怖い顔しているから急いで食べたけど苦しかったとのこと。ごめんなさい(リアルでもちゃんと謝りました)。
私の体験
私の記憶をたどると、幼稚園から小学1,2年生の頃、やはり食事が進まなかった記憶があります。
記憶の中で最も苦手だったのは、「酢豚」です。何が辛かったかというと、以下の通りでした。
- 酢豚の豚肉の塊りが噛み切れなかったこと
- 甘酢の酸っぱさが、子どもにはちょっと
- ざく切りの人参、ピーマン、玉ねぎ
食が進まない理由
私の「酢豚」体験から、食が進まない理由を少し深堀してみます。
嚙む力がまだまだ弱い
子どもは、大人と違い、まだまだ噛む力が弱いということ。
また、小学生の場合、歯の生え変わり時期と重なることも影響します。よく、歯が抜けそうで痛いとか、新しく生えてきた歯がぶつかって痛いという発言を我が家でも耳にします。
食べる技術が未熟
食べる技術が未熟ということもあります。
酢豚でいえば、肉を”前歯を使って”嚙み切るというテクニック。魚であれば、骨を取り除くという技術。そもそも、小さい子に対しては、魚には骨があるということから教えてあげる必要があります。
また、上記の技術がおいつかないときに、親に頼めるかどうか。ここも、親が怖い顔していたら、頼めなくなってしまいます。
味が苦手(味がしない/濃い等)
味付けの問題です。これは、個人の嗜好もあるため、対処が難しいところです。まずは、味がしないから苦手なのか、濃すぎて苦手なのか等、子どもが食べれない理由に耳を傾ける必要があります。
「酢豚はこの甘酸っぱさが醍醐味なのだ!」という主張はまずおいておいて、子どもの言葉に耳を傾け、どうすれば食べやすいかを一緒に探っていきます。
例えば、ブリの照焼きのタレをたっぷりつけてあげるという方法をとります。子どもには酢豚は、まだ早いかなという判断も1つの選択肢です。
食を通じて成功体験を
いつもご飯の時は怒られるから嫌!となったら、元も子もありません。
子どもの主張を受け止め、少しずつ一緒に克服する手段を探り、レベルアップしていくことで、お互いの成功体験にできればと。
最後に、子どもには「いただきます」と「ごちそうさま」の話をしました。
- 「いただきます」は、魚や牛豚、野菜の命をいただきますの意味。それらの大切な命をいただき、自分自身の命となって、一緒に世の中や自然の発展のために活動していきましょうということ。
- 「ごちそうさま」は、今回の食事を与えてくれた全てのこと(食材、食材を育てたモノ、食事を作ってくれた母親等々の全て)に対して、ありがとうの意味。
それを聞いて、子どもは「大事にしなきゃね」と。目頭が熱くなります。
まとめ
子どもの食が進まないことにも、理由があります。私もそうでした。食が進まない理由をありのまま受け入れ、一緒に対策を講じることで、ゆっくりと前進していきます。
共に、歩んでいきましょう。
コメント